「病気や貧困で学校に通うことがかなわなかった高齢者や、日本語がわからない在日外国人、不登校の若者など、様々な理由で義務教育が受けれなかった、17歳から92歳まで、8か国80人の生徒たちが通っている。年齢や国籍が違っても、彼らに共通することは『学びたい』という気持ちである。…熱心な教員も、人生経験豊かな生徒たちを相手に連日大奮闘だ。だが、そこには“学ぶ喜び”“教える喜び”本当の教育の姿があった」〈森監督のストリー紹介の文章から抜粋〉。
映画に先生で登場した元教師の見城慶和さんがサプライズでステージに立たれで述べられた「夜間中学があることで地域の教育が向上します」と、全国夜間中学校研究会理事の須田登美雄さんの「(公立夜間中学が)福島に一つあることでさまざまな問題解決に結びつきます」が、映画の感動と共に心に残りました。
特に、昨年12月に超党派で成立させた「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」が、「第一歩だが大きな第一歩」と力を込められました。公立の夜間中学における就学の機会の提供について、地方公共団体に義務を課すものです。「これは、夜間にとらわれず、日中でも可。さらに、夜間中学は文科省の指導要領に合せなくてもよいとする」とも話されました。
今回の主催は、福島に公立夜間中学をつくる会でしたが、参加された多くのみなさんが気持ちを同じくされたと思いました。