12月3日㈯、ふれあい歴史館主催の「ふれあい講座バスツアー古民家めぐり」に参加。講師として「旧家を活かす会」副会長の三浦藤夫氏(三浦工匠店・代表取締役)に同行していただきました。三浦副会長は「歴史と建物をセットで残したい」と思いを語りながら、移動中のマイクロバスの中で洋釘と和釘の見本を回され、片や50年もつ洋釘に比べ、和釘は数百年もつという話など、大工目線での説明に興味をひかれました。
次に、仁井田の旧佐久間邸では、長屋門(正門)の手前にめぐらせた堀が亀甲石積でできていることや通常の玄関以外に殿様や役人を迎える時だけに使う「式台玄関」を備えていることが説明されました。また、欄間にはスズメが彫られていて、伊達藩の影響が及んでいたということです。
3番目には民家園を訪れ、各人持参の昼食をとりました。
梁川から移設された広瀬座では、許可をいただき回り舞台を動かす体験もありました。
今回、月光醤油も瓶子邸も屋敷の前をクルマで通るたびに気になっていただけに、内部を当主の方に説明いただきながら見学できたのはとても幸運でした。それぞれの施設で話を伺うにつけ、福島市の文化財に対する維持経費が持ち主に頼りっきりで、もう少し公的負担を増やせないものか改善の必要性を感じました。