『己が何のために生きているかと問うことは徒労である‥‥』

『医師・中村哲の仕事・働くということ』上映会が、3月11日㈯午後、とうほう・みんなの文化センター小ホールで開催されました。2019年12月4日、アフガニスタンのジャラーラーバードで凶弾に倒れるまでの35年にわたり、アフガニスタンとパキスタンで、病や戦乱、そして干ばつで苦しむ人々のために活動を続けました。

今回、長年にわたり、その姿を追い続けた日本電波ニュース社の映像を、労働者協同組合法成立記念作品として、今回47分にまとめたものです。企画・提供は、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団と一般社団法人日本社会連帯機構です。

「私たちに確乎とした援助哲学があったわけではないが、譲れぬ一線は『現地の人々の立場に立ち、現地の文化や価値観を尊重し、現地のために働くことである』。用水路建設では自ら設計図を引き、重機を運転し、泥にまみれて一緒に作業する。その作業には貧しさゆえにタリバンに参加していた農民もいた。『己が何のために生きているかと問うことは徒労である。人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ。そこに生じる喜怒哀楽に翻弄されながらも、結局はそれ以上でもそれ以下でもない』。荒れ果てた台地は蘇り、農作物は実り、65万人の生活を支えている。(用水路が完成して農耕地が広がる映像の最後に)親子で収穫し、家族で食事をする風景が眩しい。中村医師は言う『これは人間の仕事である』」(紹介資料)

昨年の6月定例会議での一般質問での労働者協同組合法成立と福島市議会での意見書との係わりから、今回参加しました。医師・中村哲氏の生き様に改めて共感を覚えました。