5月3日㈷憲法記念日のテレビのニュースで話題に取り上げていた小さな本が届きました。『復刊 あたらしい憲法のはなし』(童話社 本体価格286円+税)です。1947年8月2日文部省が発行した中学1年生用の社会科の教科書です。1952年3月まで使われていたものです。最近、「どうも自分の頭で考えるということを疎かにしてはいないだろうか?」という問題意識に目覚めました。直接、事実と向き合い、自分の頭の中で“すったもんだする”必要というか欲求(?)を感じています。空虚な飾られた言葉でなく、たとえ他人(ひと)のものであっても体験の中で得た事実の重みをかみしめることが、今の時代、根無し草となり流されないために大切なのだと、何処からか聞こえてきます。『はなし』は文庫本サイズ・本文77ページで、目次でテーマがかわるたびに、“当時、つい2年前に終わったばかりという生々しい戦争”という辛く悲しい体験と向き合わざるを得なかった意識状況の中で、文部省も編集者も本当に真剣だったことが痛切に伝わってきます。戦後72年が経ち、「日本国憲法」において、変わってきた現実を受け入れることと、戦争という辛く悲しい体験の代償として得た清々しい理想、掲げる眩しい理念のバトンを財産としてどう引き継ぐべきか。今の現実の中で生きていくことを大事に思うはもちろん、これから生きていく方向性を見落とさないために、国民が知恵を寄せ集めなければならない大切な時なのかもしれません。そのためにも、一人一人が自分の頭の中ですったもんだするのを避けて通ってはいけないのかな。新鮮な読後感に浸れる出会いの1冊です。

5月3日㈷憲法記念日のテレビのニュースで話題に取り上げていた小さな本が届きました。『復刊 あたらしい憲法のはなし』(童話社 本体価格286円+税)です。1947年8月2日文部省が発行した中学1年生用の社会科の教科書です。

1952年3月まで使われていたものです。最近、「どうも自分の頭で考えるということを疎かにしてはいないだろうか?」という問題意識に目覚めました。直接、事実と向き合い、自分の頭の中で“すったもんだする”必要というか欲求(?)を感じています。空虚な飾られた言葉でなく、たとえ他人(ひと)のものであっても体験の中で得た事実の重みをかみしめることが、今の時代、根無し草となり流されないために大切なのだと、何処からか聞こえてきます。

『はなし』は文庫本サイズ・本文77ページで、目次でテーマがかわるたびに、“当時、つい2年前に終わったばかりという生々しい戦争”という辛く悲しい体験と向き合わざるを得なかった意識状況の中で、文部省も編集者も本当に真剣だったことが痛切に伝わってきます。戦後72年が経ち、「日本国憲法」において、変わってきた現実を受け入れることと、戦争という辛く悲しい体験の代償として得た清々しい理想、掲げる眩しい理念のバトンを財産としてどう引き継ぐべきか。

今の現実の中で生きていくことを大事に思うはもちろん、これから生きていく方向性を見落とさないために、国民が知恵を寄せ集めなければならない大切な時なのかもしれません。そのためにも、一人一人が自分の頭の中ですったもんだするのを避けて通ってはいけないのかな。新鮮な読後感に浸れる出会いの1冊です。