平成5年1月に開館されましたが、水俣病問題については現在もさまざまな争いが続いており、いまだに解決していません。こうしたことを踏まえて、これからの時代を担う子供たちにとってわかりやすい展示にするために、平成28年春には館内の展示を全面改修して再オープン。館内は、水俣病の歴史などをパネル・写真・モニターテレビ等で紹介している展示室、直接患者の方などから体験談を聞く語り部屋、約4000点の資料を閲覧・コピーできる閲覧室があります。平成29年9月22日(金)には来館者100万人を達成しています。
今、水俣はこの間の逆境を逆手に取り、大きく3つの先進的な取り組みを進めています。①平成4年日本で初めて「環境モデル都市づくり宣言」を行い様々な環境施策に取り組み②水俣からの発信と連携の強化③水銀に関する水俣条約への取り組み(平成28年2月日本も締結国に)です。負のイメージをプラスに転じる展開、この積極性は福島にも大いに参考になると思います。
なお、この学びの丘には、他にも国立水俣病総合研究センター『水俣病情報セター』と『熊本県環境センター』があり、国・県・市が一体となり公害問題や環境問題について情報発信する拠点となっています。